理事長挨拶

言葉は実行されるためにある

竹岸 章

特定非営利活動法人 川崎寺子屋食堂 理事長 竹岸 章私が大学2年生の時、テレビの学生討論会に参加したことがあった。今のテレビ東京で、司会は故八木次郎氏だった。その討論会のテーマは確か「人間は何故不平等なのか」というもので、私も何度か発言し、「子どもは親の経済事情に左右されて教育を受けるべきではない」などと話した記憶がある。

今35年間勤めた会社を定年退職するにあたり、何かやった方が良いのではと思っていた。そこに昨今の報道で、経済的に恵まれていない家庭の子ども達がきちんとした学習から随分と離れていることが分かった。50年前に私が言った子どもの学習が親の経済状態に左右されている現実がそこにあった。全国に勉強の面倒を見る寺子屋は500余り、食事を提供するこども食堂は400余りあるが、両者を結合した寺子屋食堂はほとんどなかった。お腹が空いては勉強に身が入らないのだから、夕食と学習指導の両方を提供することが求められているのではと思えた。

いま私は多くの人に励まされて、一念発起寺子屋食堂を開設することになった。50年前の自分の言葉を実行するために、明るく楽しく第3の人生に踏み出そうとしている。